#7

とろけ出しそうな夜だった。

柔らかい貴方の唇

くっきり二重

真っ直ぐ見つめる茶色い目

色白い透き通った肌

縦並びの黒子

高い身長と

大きな手

全てが愛おしかった。

貴方の全てで私を抱きしめてくれた。

ただの気まぐれなのか

ただの遊びなのか

気にしたらおかしくなりそうだから

気にしないで、今日だけは貴方のキスに溺れるの。

いきなり耳に噛み付いてきて

じゅるじゅると音が鳴るように

舐め回して

私の性感帯を知ってて攻める

そんな意地悪な貴方が愛おしい

耳から首へ

ここで今日は終わりと、言い放ち

意地悪な表情を見せる。

私の目を見つめて、

私は濡れた瞳で貴方を見返す

満足気な表情で笑う。

私が我慢出来ないことを知っていながら

いや、知っているからこそ。

いきなり私を貴方の体の上に乗せ、

下着越しに下から私を突き上げるの。

貴方の下着が擦れて、当たって

感じる私の表情を楽しんでる。

隣の部屋には友達が居て

声が聞こえないように

声を押し殺す私をみて

意地悪な表情を見せる。

その表情にすら、感じてしまう。

私は耐えきれず、貴方の下着の下から

代物を取り出して

私のものに当てるの。

『だめ』

なんでそんなことを言ったのか

貴方を理解出来なかった。

結局遊びなんだ。

脳裏に過ぎる。

それでも欲に溺れた私は

腰を止める事無く

貴方の代物に下ろす。

繋がる私たち

硬く、長いものを感じる。

もう後には引けない。

貴方も小さな声を漏らす。

余裕がなくて

貴方の顔を見れなかったけど、

貴方の腰の動きはちゃんと覚えてる。

私を下に

慣れたように軽く

体勢を変えて

凛と立つ私の性感帯を

貴方は舐め回す。

そして、同時に

突き上げる。

あまりにも気持ちよくて

ふわふわした気持ちで

あまり意識が鮮明ではなかった。

止まらない貴方の愛戯

どうにか声を押し殺す私を見て

緩める事をしない。

何度も何度も突き上げて、

何度も何度も舐め回して、

『舌出して』

言われるがままに精一杯舌を伸ばす。

舌に吸い付くように

キスをする。

『唇柔らかい』

呟くように私に伝える

私は何も言い返せず

ただ快楽に溺れる。

お互いお酒を呑みすぎ

身体は敏感なものの

イクことはなかった。

ただ、只管にお互いの身体を求め合う。

3時間が過ぎてもお互いの身体を求め合っていた。

時間を忘れるほどの身体の相性。

『身体の相性いいね』

その言葉ですら嬉しかった。

気持ちよかったのが私だけじゃなかった事

貴方を満足させられた事

それが嬉しかった。

イかない私を見て

『どうしたらイケるの』

と聞いてきた。

指なら

答えた私に貴方はすぐに

大きな手の長い指を

私の熱い入り口に入れて

私が感じる顔を見ている。

あっ…イクぅ…！！

貴方の顔を見ながら

私は果てて

『俺の指でイったね』

改めて言われると

どうしようもなく

恥ずかしくて

同時に言葉にする貴方が可愛くみえた。

次、もし、

会えるなら

より進んだ関係に

なれるなら。

そんな勝手な期待をして

鳴るはずのないLINEの通知を待つ。